今日は汗がポタポタと落ちるほど暑い一日でした。
一昨年、ドイツで働いていたこの時期もすでに結構暑く、汗を流しながら石積みをしていたのを思い出します。
ドイツにいる時、ヨーロッパの色々な石畳や石積みを観る機会がありました。
ドイツを含め、ヨーロッパにはこういった石畳や石積みが多くあります。
環境的に日本と違って地震などの自然災害が少ないので、沢山残っているのかもしれません。
でもやっぱりヨーロッパの町並みや景観は美しい場所が多かった。
街を歩いていても本当に楽しかった。
建物でもほとんど内装の工事をするだけで、日本の様に「新築が良い」というのはほとんどありませんでした。
新しいものが悪い訳ではありませんが、こういった人が手間をかけてつくり、またそれを時間をかけて守り育てていく。その結果が今残るヨーロッパの美しい町並みや景観に繋がってるのだと思います。
そしてなにより、その考え方を良しとするドイツやヨーロッパの人々の考え方や価値観がすごく魅力的でした。
今回のゆずり葉の木の石畳も恵那の蛭川でとれた木曽石(地場材)を使っています。
自然石なので、一つ一つ形をみながら敷いていくのは手間がかかりますが、この手間と時間が人の心に響き、未来に残っていくものを生み出すんだと信じて進んでいます。こんな仕事に携われていることに本当に感謝です。
そして、また有難いことに「手間と時間をかけて良いものをつくっていこう」という価値観の元で仕事をさせて頂いています。そんな環境にもまた感謝です。
まだもう少し時間がかかりますが、この思いを日々もって今は石と向き合っていきたいと思います。
PS.
これだけ暑くなってくると作業は大変ですが、天気が良いとこんな綺麗な風景に出会えます。