先日、ゆずり葉にも霜が降りました。
何気ない景色ですが、自然が生みだす繊細な美しさに思わず心を奪われました。
あっという間に師走に入り、2016年も残すところあと二週間弱ですね。
少し前になりますが、一年を通して行ったNiwa会の最終回を行いました。
今の時代、植物を育てることに大変なイメージをもっている方が多くみえる気がしています。
なので、空間を整えることが心に与えてくれる豊かさを、このNiwa会を通してすこしでも実際に感じていただけたらと思いこの会をはじめました。
一年の植物の変化をこのゆずり葉の木を通して実際に触れて感じていただきながら、庭づくりについて色々なお話をさせて頂きました。植物についての知識や育て方のポイントはもちろんですが、このNiwa会で一番伝えたかったのは、植物や庭が人に与えてくれる心の豊かさです。
草取りが大変だ
水やりが大変だ
手入れの仕方がわからない
虫がつくから嫌だ…
もちろん植物は生き物なので手をかけなければ生きていけません。
でも、植物のことを良く知り、上手く付き合っていけば、自然は本当に美しい風景や豊かな時間を僕たちに与えてくれます。
草を取ったり、土にふれること。
地味な作業ですがこういう空間を整える作業をすることによって自分の心も整ってくるように思います。
夢中になって作業をし、整ってくる空間や何気なく目にする美しいものに触れる機会が、せわしい日常の中ではすごく大切な時間なのだと思います。
庭に少し手をいれて、
季節ごとに咲いた花を少し暮らしの空間に飾り、
心を休める時間を少し持ってお茶を飲む。
そんな「少し」の時間をつくる暮らしが難しいんだよ。
と言いたくなるかも知れませんが、
そんな「少し」の時間が持てないような暮らしもすごく寂しい気がします。
今回のNiwa会を通して、自分自身も皆さんといろいろな話をする中で沢山の学びをいただきました。
その学びをいかしながら、この場所でそんな「少し」の時間を作れる様な暮らしを形に出来るように、庭との関わり方、植物との関わり方をこれからも考えていきたいと思います。
一年を通して参加して下さった皆様、ありがとうございました。